二日酔いにはどんな薬が効くの?

薬は正しい服用法で

二日酔いによく効く薬を飲むときには、いくつか注意も必要です。
上に挙げた商品の中には、パッケージに「第2類医薬品」「第3類医薬品」と表示されているものがあります。これは、どちらがより効き目があるということではなく、副作用のリスクや、相互作用のリスクにより定められている分類法です。
薬を飲む際には、効果がある=強い薬であるということを認識しておかなければいけません。効果があるということは、副作用の可能性がゼロではないということです。
医薬品のCMで、「用法・用量を守って正しくお使いください」と必ず言いますが、それはどの薬を使用するときにも気をつけなければならない点です。
二日酔いの薬とは言え、医薬品には違いないので、効能書きは必ず目を通し、適切な使い方を守るようにしてください。
また、薬とアルコールを同時に摂取することは危険です。必ず、飲む前か飲んだ後に薬を服用するようにしましょう。

代表的な二日酔い向けの薬

まずは二日酔いに効く代表的な薬を箇条書きで挙げておきます。

  • オルニチンのサプリ
  • ビタミンB
  • ビタミンC
  • 深海鮫の肝油サプリ

オルニチンは、しじみに含まれるアミノ酸の成分です。有効成分を取り出して濃縮したものをサプリとして販売していますのでサプリの活用で十分です。

CMなどで「しじみ○個分の有効成分!」と宣伝していますが、健康食品なので、効き目は穏やかです。しかし毎日飲む習慣をつけていれば、肝機能の補強に効果があります。

アルコールを分解した後は、ビタミンB群が欠乏した状態になっています。そのため、サプリで補うと、アルコールの影響から早く回復することが出来るのです。
ビタミンBを含む薬として有名なのが、「ミラグレーン錠」で、二日酔いの特効薬として、ナイトワークで働く人の間で絶大な信頼を誇っています。

アルコールの代謝と共に失われるのは、ビタミンB群だけではありません。ビタミンCも同様です。お酒のおつまみに枝豆が推奨されているのは、枝豆がたんぱく質とビタミンCを同時に含む優秀な食材だからです。

ビタミンCを補うための薬・サプリも、二日酔い対策で有効なものがあります。有名どころは「ハイチオールC」です。「美白対策」と宣伝されているので、お肌のための薬だというイメージが強いですが、この薬の売りであるL-システインという成分は、肝臓の解毒作用を高め、アルコールの排出にも効果があると同時に、肌の再生・シミの修復にも役立つ成分なので、女性にとっては一石二鳥とも言える薬です。

現在は、価格がやや安いジェネリック医薬品も出ていますのでおすすめです。

そして深海鮫の肝油に含まれるスクアレンという成分が、肝機能を高めて、アルコールの分解を助けます。

少々お高いのがネックですが、二日酔いの予防にも、飲んだ後にも、かなりの効果を発揮します。
多少高くてもOK、という方には、是非常備をお勧めします。